文科省　道内生成ＡＩパイロット校　札幌中央小と発寒東小　練習問題のたたき台作成等

（札幌市 2023-10-17付）

　文部科学省が新たに指定する生成ＡＩパイロット校に、道内からリーディングＤＸスクール事業指定校の札幌市立中央小学校（冨波修校長）と発寒東小学校（鳥丸俊郎校長）が内定した。国のガイドラインに基づき、教育活動や校務での生成ＡＩ利用に関する効果的な実践事例を創出するもの。中央小では授業での活用を通してデジタルシティズンシップ教育の充実などにつなげる計画。発寒東小では各教科等における練習問題のたたき台作成など校務での利用を想定している。

　生成ＡＩが急速に普及する中、文科省は７月、活用に関する基本的な考え方などを示すガイドラインをまとめた。

　これを踏まえ、児童生徒への学びや校務における効果的な教育実践を創出するパイロット校を公募。知見を蓄積し、今後のさらなる議論に資することを目的としている。

　リーディングＤＸスクール事業の指定校を中心に３８自治体５３校が内定し、道内からは中央小と発寒東小が選ばれた。

　中央小では、チャットツールのチャットＧＰＴ、グーグルバード、ビングチャットのほか、画像生成ツールのビングイメージクリエーターを利用する予定。メディアリテラシーの育成を目指した授業での活用を計画しており、デジタルシティズンシップ教育の充実につなげることを目指している。

　発寒東小では、チャットＧＰＴ、ビングチャットを利用する考え。各教科等における練習問題や行事の実施計画のたたき台作成など、主に校務で利用する見込みだ。

　中央小に配置している学校ＤＸ推進コーディネーターなど外部人材による協力を得ながら、効果的な教育実践を推進していく方針だ。

(札幌市 2023-10-17付)