ひとり親家庭等自立促進計画改定　大学進学率改善へ施策　子育てや経済支援充実等

（札幌市 2023-10-18付）

　札幌市子ども未来局は、第４次市ひとり親家庭等自立促進計画の一部改定案（平成３０～令和６年度）を示した。子育て支援や経済的支援の充実などを基本目標に掲げ、大学進学率の改善などの数値目標達成に向けて施策を展開する。

　現行計画は４年度までの計画期間だったが、国の「母子家庭等および寡婦の生活の安定と向上のための措置に関する基本的な方針」の改定内容や、市が前年度にひとり親家庭を対象に実施したアンケート調査の結果などを踏まえて、２年延長、一部改定する。

　基本目標は①子育て・生活支援の充実②就業支援の充実③養育費の確保および適切な面会交流の推進③経済的支援の推進④利用者目線に立った広報の展開―の５つ。ひとり親家庭の児童生徒に対する大学生ボランティアによる学習支援や、子育て中の女性を対象にした再就職支援などの施策を展開する。

　最終年度の数値目標は変更しない。１８、１９歳世代の大学進学率を４年度の２９・１％から、３８・０％に改善させる。家計の状況がぎりぎりまたは赤字である世帯（４年度７８・２％）は６５％にまで引き下げることを目指す。

(札幌市 2023-10-18付)