校長室から―未来育む札幌の学校―　“つながり”キーワードに　札幌市立和光小学校

（札幌市 2023-10-18付）

斎藤俊博校長

▼わが校の強み

　特別支援学級を含む全担任の７割が３０代前半という年齢構成の若い学校です。

　一方で、中堅・ベテランの先生方も若い先生方の活気・勉強熱心さに負けることなく、元気いっぱいです。職員室では先生方の笑顔と子どもの話があふれています。

　その中で、本年度見直した教育目標や校務分掌に目的意識を持って取り組み、前例踏襲を乗り越えようと教職員は日々進化しています。その成果が教育活動や校内環境の変化にも表れてきました。

▼児童生徒の成長に向けて

　教育目標は「未来を創る和光の子」としました。

　同時に、開校当初からの目標を整理して「考える子（知）」「熱中する子（体）」「優しい子（徳）」の３つの柱から「夢をもつ子（しなやかな発想）」へと向かう育成の道しるべを設定しました。

　知・体・徳の育成３部門がそれぞれの部門の目的意識を議論し、新しい学校づくりはどうあるべきかと考え、日々の教育活動に取り組んでいます。

▼授業づくりの工夫

　経営方針の中で「つながりのある教育課程」という重点目標を設定し、カリキュラムの見直しにも取り組んでいます。特に、コロナ禍で止まっていた地域素材を生かした授業づくり、地域人材との体験的な学びの再構成に取り組みました。

　本年度は、例えば３年担任が地域の商店街の人とつながり、子どもの自主性を大事にした「まち調べ」に取り組みました。

　小グループで子どもたちがお店訪問をし、学びを深める姿が見られました。

▼教職員への思い

　本校は年齢構成の若い学校です。期限付きの先生もおり、授業力・生徒指導・学級経営・保護者対応など課題も多くあります。

　その中でも、先生方が互いに声をかけ合い、支え合う集団として機能していることが何よりうれしいことです。

　重点目標のキーワード「つながり」が、和光小の学校づくりに取り組む教職員の中にも育ってきているという手応えを、これからもより確かなものにしたいと考えています。

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地域とつながる「まち調べ」

(札幌市 2023-10-18付)