４年ぶりに「ミニさっぽろ」　働くことは楽しいね　２６１８人が様々な職業体験

（札幌市 2023-10-17付）

ミニさっぽろ

　小学３・４年生対象の職業体験イベント「ミニさっぽろ」が４年ぶりに開かれた。９月３０日から２日間、アクセスサッポロを会場に４９の体験ブースが出展。２日間で延べ２６１８人の子どもたちが参加し、楽しみながら働くことや社会の仕組みについて学んだ。

　札幌商工会議所、札幌市などで構成する実行委員会が主催。札幌市教委、（株）コンサドーレ、札幌市小学校長会、日赤札幌地区本部が後援した。

　子どもたちが仮想のまち「ミニさっぽろ市」の市民となり、様々な職種のブースの中から選択して職業体験ができるイベント。体験後はイベント内で使用できる通貨「ドーレ」を給料として得ることができ、飲食や買い物を通して流通する仕組みとなっている。

　コロナ禍を経て４年ぶりの開催となった今回は、４３の企業・団体が参加し４９ブースを出展した。

　うち建設企業の（株）田中組（札幌、松村敏文社長）では、同社職員延べ７人が対応し、建設機械の操縦体験を展開した。

　楽しみながら学んでもらおうと、ラジコンの建設機械であめなどの菓子を混ぜた荷物から取り出せた分だけ獲得できるといったゲーム感覚の演出にもこだわった。

　児童はラジコン操作によるバックホーでの掘削やクレーンによる下水管の据え付けを通して、建設業の仕事を体験。ブースは両日とも大盛況で、参加した児童は「想像より難しかったけれど楽しかった」と大喜びだった。

　松井智樹総務部長は「イベントをきっかけに児童が少しでも建設業に興味を持ち、将来の職業の進路にしてくれたら」と話した。

◆こどもまんなかサポーター宣言

　初日の３０日には、こども家庭庁が進める「こどもまんなか応援サポーター」に参画する宣言を秋元克広市長が行った。

　こどもまんなか応援サポーターは、子どもたちが健やかで幸せに成長できる「こどもまんなか社会」の趣旨に賛同し、実現に向けて社会全体で取り組む個人・企業・団体を指すもの。

　子どもを真ん中に据えた社会の実現を応援する象徴的な取組であるミニさっぽろの場で、出展・協賛企業と共同で宣言した。

　秋元市長は、未来を担う子どもたちを育み、健やかに暮らせる社会の実現に向けた取組を進めていくことを誓った。

(札幌市 2023-10-17付)