札幌市学校給食栄養士会が展示　望ましい食生活へＰＲ　調理動画や食育紹介パネル

（札幌市 2023-10-17付）

札幌市学校給食展

　札幌市学校給食栄養士会（松宮路子会長）は７日、札幌駅前通地下歩行空間北１条イベントスペースで第４４回学校給食展を開催した。給食を調理する様子の動画を上映するとともに、各区で取り組んでいる食育を紹介するパネルや給食の献立、食器の実物展示などを用意。多くの来場者が足を止め、楽しみながら望ましい食生活への理解を深めた。

　学校給食展は「きゅうしょくで学ぼう！食べる楽しさ　大切さ」をテーマに、学校給食や食育の実践を紹介。多くの市民に理解を深めてもらうとともに、家庭や地域に望ましい食生活を啓発するため、昭和５２年から開催している。

　例年は、ＪＲ札幌駅西改札口にブースを設置しているが、北海道新幹線札幌延伸に伴う駅工事のため、前年度に続いてチカホで開催した。

　会場には、多くの親子連れや市民らが来場。北海道の郷土料理「札幌スープカレー」「十勝豚丼」などの給食展示や、昭和年代に使用された食器、袋に入ったソフト麺などに目を奪われ「懐かしい」「食べたくなった」などと笑顔があふれた。

　今回は新たに、学校調理場で給食を調理する動画を上映。手作りのホワイトルーで作る具だくさんの「クリームシチュー」や、北海道の郷土料理「いも団子汁」、子どもたちに大人気の「揚げパン」を調理する様子を紹介した。動画を眺めた男性は「たくさんの量を作っているのに、しっかりと手間暇をかけて作っていることがすごい」と驚いていた。

　札幌の学校給食を学ぼうと訪れた厚沢部町の栄養教諭は「全て手作りするなど、札幌の給食に対する熱意を感じる。ホームページ上のレシピを参考にしているが、こつを教えてもらいたい」と話した。

　松宮会長は「皆さんに足を止めて見ていただき、本当にありがたい。ぜひ今の給食を知ってもらえれば」と期待した。

(札幌市 2023-10-17付)