オーロラ伝道師・中垣氏招き　地球の神秘に迫る　札幌美香保中で講演会

（札幌市 2023-10-17付）

札幌美香保中で講演会

　札幌市立美香保中学校（和田正教校長）で４日、オーロラメッセンジャーとして活動する中垣哲也さんを招いた講演会が開かれた。全校生徒２４１人が参加。中垣さんは、オーロラを通して宇宙や地球の神秘、自然を守る重要性などを伝えた。

　美香保中学校区青少年健全育成連絡協議会主催の教育講演会として行われたもの。各学年、地域・保護者と対象を分けて計４回実施した。

　同校では道徳の一環として位置付け、生命の尊さ、自然愛護などについて理解を深めることをねらった。

　１年生対象の講演会では、中垣さんがアラスカやカナダ極北で撮影したオーロラの様子などを紹介した。

　オーロラは、太陽から放たれる太陽風と地球の大気に含まれる酸素原子や窒素分子の衝突によって発生するもの。地上１００㌔㍍以上の上空、いわゆる宇宙でしか現れない現象となっている。

　地球を囲む磁気圏や大気によって、太陽風や紫外線といった人間にとって有害な物質から守られている証でもあるとし「宇宙の厳しさと同時に、地球の豊かさを実感できる」と話した。

　オーロラが見られるアラスカでは、様々な価値観などについて「自分と違っていて当然。それはそれで大切なものとして認められるべき」という考え方が根付いており、人々がありのままの自然、生態系を尊重していることを紹介。自然を守っていく重要性を説いた。

(札幌市 2023-10-17付)