札幌市教委　児童生徒担当課に　元警官のＳＳＡを配置　学校で解決困難な問題対応へ

（札幌市 2023-10-17付）

　札幌市教委は今月から、警察官としての勤務経験を有する「スクールセーフティアドバイザー（ＳＳＡ）」を児童生徒担当課内に配置した。いじめをはじめとする生徒指導や保護者対応など、学校だけでは解決が難しい問題に対して支援・助言するなど、学校・市教委と警察の一層の連携強化を図る。

　昨今は、いじめなど児童生徒の問題行動に係る指導や保護者対応において学校だけでは解決が難しい状況がみられている。

　ことし２月、文部科学省がいじめ問題の的確な対応に向けて警察との連携強化などを求める通知を発出したことを受け、学校と警察の連携をより円滑に行うことができるよう「スクールセーフティアドバイザー」として専門的知見から助言を行う警察ＯＢを１人配置した。

　主な業務内容は①学校および教委との連携・連絡②学校安全に係る環境整備③いじめ、家出、少年非行などの問題行動に対する生徒指導④交通事故の未然防止や犯罪等被害者の支援⑤不審物・不審者への対応⑥過度な要求を行う保護者への対応⑦生徒指導・学校安全に係る教職員向け研修―の７点。

　市教委は、学校安全および危機管理に関する取組の充実、学校・市教委と警察の連携強化などを期待している。

　警察との連携を要する場合は、引き続き、児童生徒担当課の学校相談支援窓口・電話０１１（２１１）３０３０または担当指導主事への相談を呼びかけている。

(札幌市 2023-10-17付)