札幌市議会決特（１８日）

（札幌市 2023-10-20付）

◆出前授業の制作品　劇場施設で展示へ　札幌国際芸術祭

　札幌市市民文化局の片岡泰国際芸術祭担当部長は１８日の市議会決算特別委員会で、来年１月２０日に開幕する札幌国際芸術祭「ＳＩＡＦ（サイアフ）２０２４」に向けた市民参加機会の一つとして小中学生対象の出前授業を展開していることを報告した。

　今回は、市民が主体的に参加できる芸術祭を目指し、会期前から参加機会を創出。子ども向けの取組として、プログラミングを活用して雪の結晶を描く出前授業を、小・中学校１０校を対象に進めている。

　今後は「子どもたちが制作した雪の結晶を用いて、アーティストが作品を完成させる。実際に東一丁目劇場施設で展示し、参加した児童を招待する予定」と報告した。

　かんの太一委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

◆出前講座の展開やメディア等でＰＲ　消費者教育

　市民文化局の田口繁治市民生活部長は、若者世代に対する消費者教育の取組について報告した。

　民法改正によって成年年齢が１８歳に引き下げられたことから、社会経験が未熟な若者世代に対し、市は相談の傾向や具体的な手口などを分析し、タイムリーな情報を届ける出前講座などを展開している。

　また、消費者センターの認知度が低い傾向にあることから「ユーチューブなどの若者が利用するメディア媒体を使って啓発を行うなどして、効果的に消費者センターを含めた情報を届けている」と述べた。

　篠原すみれ委員（民主市民連合）の質問に答えた。

◆需要把握へ特支でヒアリング調査　障がい者スポーツセンターの新設

　市スポーツ局は、道内初となる障がい者スポーツセンターの新設に向けたニーズ把握のため、今後、特別支援学校などへのヒアリング調査を行う考えを示した。

　市には現在、市身体障害者福祉センター（西区）と市立札幌みなみの杜高等支援学校（南区）の２ヵ所に障がいのある人が利用できる体育施設があるが、利用時間が限られているなどの課題があった。

　このため、障がい者スポーツの競技団体などでつくる市障がい者スポーツ普及促進協議会が前年度、本格的な競技ができる同センターの設置を求めていた。

　新設に向けて、本年度は若年層のニーズを把握するために中学生以上の障がいのある人を対象にしたアンケートを実施したと説明。１月をめどに結果をまとめるとした。

　今後は、特別支援学校のほか、パラスポーツ指導者資格を取得できる大学や専門学校にもヒアリング調査を行う考えを示した。

　熊谷誠一委員（公明党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-10-20付)