札幌市まちづくり戦略行動計画案　学校にエアコン設置を　パブコメ　給食無償化も

（札幌市 2023-12-22付）

　札幌市は、第２次まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３案のパブリックコメントを取りまとめた。３４３人から６０３件の意見が寄せられた。子ども・若者分野では「エアコンを早く学校に設置してほしい」「学校給食費を無償化してほしい」などの声が上がった。

　アクションプランは、市の１０年間のまちづくりの基本的な指針となる「第２次まちづくり戦略ビジョン」の中期実施計画に当たるもの。

　策定に向け、１０月３０日から１１月２８日までの３０日間、パブリックコメントを募集。また、１１月２～２７日にかけて、市内の小学校３校の２３２人、中学校２校の１８８人、高校１校の２７人を対象に子ども出前講座を開催し意見を聴取した。

　出前講座で寄せられた意見等を含め、パブリックコメントの総提出者数および件数は３４３人、６０３件に上った。

　分類別の内訳では「子ども・若者」が最多の２２２件だった。

　具体的な意見をみると、「エアコンを学校に早く設置してほしい」など、今夏の猛暑を踏まえた学校施設へのエアコン整備に関するものが６３件。「学校給食費を無償化してほしい」「給食の質や量を改善してほしい」など学校給食に関するものが２３件となった。

　このほか、子ども医療費助成制度、子どもの職業体験機会に関する声などが寄せられた。

　市は、１１日に開かれた市議会総務委員会でパブリックコメントの概要を報告するとともに、意見を踏まえた本文修正案を示した。

　「学校へのエアコンの設置はいつから始まるのか教えてほしい」との意見を踏まえ、普通教室等に９年度まで、保健室に６年度夏に間に合うように整備することなどを追記した。

(札幌市 2023-12-22付)