札幌市立校・園普通教室にエアコン　６年度　約１００校で施工準備　電気容量増強併せ一部着工も

（札幌市 2024-01-22付）

　札幌市立幼稚園・学校の普通教室等へのルームエアコン整備について、６年度は１００校程度で施工準備に着手する見通しだ。流動的だが、可能な学校は６年度中にも工事に着手したい考えで、電気容量増強工事と併せて行う予定。市教委は、施設の現況等を踏まえ先行する学校の選定を進めている。

　昨夏の猛暑を受け、過日策定された第２次まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３では、全ての市立幼稚園・学校の普通教室等へ９年度までにルームエアコンを整備する方針が掲げられた。移動式エアコンの設置などを含めた総事業費には１３７億６０００万円を試算している。

　また、昨年１１月ごろから、移動式エアコンの設置などに向けた校舎の既存電気容量の余力把握を目的として、対象の３０９園・校で順次、電気容量調査を実施している。

　さらに、早期の完了を目指し、設計、整備、維持管理などを一括して発注するＰＦＩの導入についても検討しており、調査委託業者の報告を受けて今後方針を固める。

　市教委は現在、対象校を年間１００校程度ずつに分け、順次整備を進めていくスケジュールを計画。可能な学校から電気容量増強工事とエアコンの設置を進めることとしている。

　工期は学校によって異なるが、概ね２、３ヵ月が目安。教育活動への影響が考えられるため、市教委は各学校に対し、一時的に空き教室を活用するなどの対応について協力を呼びかけている。

(札幌市 2024-01-22付)