ユニバーサル展開プログラム案　人間尊重の教育等推進　札幌市　三つの柱で整理

（札幌市 2024-01-23付）

　札幌市は、第２次まちづくり戦略ビジョンに掲げる「ユニバーサル（共生）」の実現に向けた「ユニバーサル展開プログラム」案をまとめた。プロジェクトの三つの柱に応じた個別事業などを整理。子どもの多様性を尊重した学びの実践として「人間尊重の教育」推進事業などを掲げている。本年度中に策定する見通し。

　昨年１０月策定の第２次まちづくり戦略ビジョン（ビジョン編）で、まちづくりの重要概念の一つとして「ユニバーサル（共生）」が示された。

　これを踏まえ、同戦略編で分野横断的に取り組む施策の一つに「ユニバーサル（共生）プロジェクト」を設定。①誰もが円滑に移動することができ、快適に利用する施設などの整備～移動経路・建築物②当事者への支援と情報発信の充実～制度・情報③心のバリアフリーの浸透と誰もが自分らしく活躍できる環境の整備～意識―の三つの柱を掲げた。

　展開プログラムは、ユニバーサル（共生）プロジェクトに掲げる施策を確実に遂行していくために策定するもの。三つの柱に応じて、９年度までに推進する個別事業などを整理する。

　①では、市有施設などのバリアフリー化を目指し、学校施設バリアフリー化整備事業、学校施設長寿命化改修事業などを推進する。

　②では、年齢、性別、国籍、民族、障がいの有無などに応じたサービスや制度の充実を目指す。教育委員会の事業では、特別支援教育推進事業、帰国・外国人児童生徒教育支援事業、いじめ対策・自殺予防事業などが掲げられている。

　③では「人間尊重の教育」推進事業をはじめ、子どもの多様性を尊重した学びを実践する。

(札幌市 2024-01-23付)