歯と口の健康づくり学習成果発表　歯医者さんに教えよう　札幌定山渓小　劇など

（札幌市 2024-01-23付）

歯の生え変わりについて１・２年生は劇で発表した

　札幌市立定山渓小学校（石川直道校長）は昨年１２月中旬、同校で歯と口の健康づくりの学習成果発表会「和・歯・８０２０ワールド」を開催した。１・２年生は「歯の生え変わりの謎」を劇で発表し、３～６年生は、探究学習で学んだ成果をプレゼンテーション。学校歯科医の清水健司歯科医師は「蓄えた知識量がすごい。今度、歯医者さんに行ったら教えてあげて」と講評した。

　同校による「歯と口の健康づくり」の学習は２３年目を迎えた。工藤綾乃養護教諭の主導のもと、日常的に歯磨きを習慣付けるよう取り組んでいる。

　継続的な取組が評価され、昨年１０月には第６２回全日本学校歯科保健優良校「日本学校歯科医会会長賞」を受賞した。

　和・歯・８０２０ワールドは全校生徒が１年間の学習成果を発表する場で、歯と口の健康に関する学習の集大成。保護者や清水歯科医師、来賓ら数多くの聴衆の前で、元気良く発表に臨んだ。

　１・２年生は「歯の生え変わりの謎」と題する劇に挑戦した。歯医者役の児童が虫歯の悩みを解決していく物語。歯科衛生士による歯磨き指導や関連図書で学んだことを落とし込み「乳歯の下にも永久歯が生えてくるんだね」「歯がぐらぐらするのはどうして？」などと元気いっぱいに披露した。

　３～６年生は、総合的な学習の時間で探究してきた学習成果をプレゼンテーション。

　４年生のカンデルマニシュさんは「善玉菌と悪玉菌の働き」について発表した。歯周病菌を減らすロイテリ菌や大腸菌Ｋ―１２株を挙げ、抗菌物質を作り出す働きを説明。悪玉菌を減らすには歯垢を徹底的に除去する必要性があるとし「これからも歯磨きを頑張りたい」と決意表明した。

　閉会式では、定山渓中学校の関根昌彦校長が「入念に調べたことが伝わってきた。大人になっても歯の大切さを忘れないで」と来賓あいさつした。

　清水歯科医師は、歯と口の健康が全身の健康につながることを指摘した上で「蓄えた知識量がすごい。今度、歯医者さんに行ったら教えてあげて」と講評した。

　石川校長は、児童たちが発表する姿に触れ「日常生活で気になったことを自分の言葉でまとめていて立派だった。笑顔と声量も素晴らしかった。あすからの勉強に生かして」と激励の言葉を贈った。

(札幌市 2024-01-23付)