コズモサイエンス口頭発表会　課題研究の成果披露　札幌開成中等５年１５０人

（札幌市 2024-01-19付）

コズモサイエンス口頭発表会

　市立札幌開成中等教育学校（宮田佳幸校長）は昨年１２月中旬、同校でコズモサイエンス口頭発表会を開催した。５年生約１５０人が、学校設定科目「コズモサイエンス」の中でグループごとに取り組んできた課題研究の成果を披露した。

　同校は、４年度から文部科学省スーパーサイエンスハイスクール（ＳＳＨ）３期目に取り組んでいる。国際バカロレア（ＩＢ）に基づき６年間一貫した課題探究的な教育プログラムを実践しながら、科学的素養、コミュニケーション能力を身に付けた「自立した札幌人」へと生徒一人ひとりが成長することを目指している。

　今回は、学校設定科目「コズモサイエンス」を履修する５年生２６グループが、それぞれ取り組んできた約９ヵ月にわたる課題研究の成果を発表した。

　「環境に優しい日焼け止め」をテーマとしたグループは、主な紫外線吸収剤に含まれるオキシベンゾンやオクチノキサートが、サンゴ礁の白化など環境への影響が懸念されているとして「有害な化学物質が含まれていない日焼け止め」の開発を目指した。

　アントシアニン、クロロフィルといった植物性色素に紫外線を吸収する効果があることを見いだし、配合などを試行錯誤しながら日焼け止めの試作を重ねた。

　今後は、日焼け止め効果を安定させるため配合の改善を進めるとともに「ＳＰＦ、ＰＡ値を算出し効果を検証したい」とまとめた。

(札幌市 2024-01-19付)