ＡＬＴ活用へ参考資料　札幌市教委 新たに動画も制作　授業外の参画や言語活動等

（札幌市 2024-02-20付）

　札幌市教委は、英語教育改善プランに基づく取組の一環として、外国語指導助手（ＡＬＴ）の効果的な活用に向けた参考資料を作成した。授業外の教育活動におけるＡＬＴの参画例、ＡＬＴと一緒に行う言語活動例を示している。また、今回から新たに動画を制作。ユーチューブで市内の教育関係者に限定公開している。

　文部科学省の４年度英語教育実施状況調査から、札幌市ではＡＬＴ等の授業外での活動状況、言語活動を柱とした授業づくりなどに課題が見られたことから、５年度英語教育改善プランでは、重点として「ＡＬＴや外部人材、デジタル教材等を効果的に活用し、児童生徒一人ひとりが、授業内外において主体的に英語で伝え合うことのできる多様な学びの充実を図る」を設定した。

　この一環として、市内小・中学校の教員らで構成する英語教育改善プラン会議でＡＬＴの活用を軸とした参考資料の作成に取り組んだ。

　①授業外の教育活動におけるＡＬＴの参画例②ＡＬＴと一緒に行う言語活動（やりとり）例―の二つの視点について、小学校用と中学校用の計４種類を作成した。

　①では、ＡＬＴとの授業前後の打ち合わせで使える会話例、他教科や行事など外国語の授業以外での活用例などを紹介。このほか、市中央図書館と連携し、朝読書の読み聞かせなどで活用できるお薦め本リストをまとめた。

　②では、教員とＡＬＴがモデルとして示したり、児童生徒同士でやりとりしたりするためのスモールトークの例を示している。

　市教委は各校長に対し、ＣＡＮ―ＤＯスタンダードをはじめとする過年度作成資料を含めた一つのパッケージとして教職員に周知するとともに、外国語指導担当教員やパートナー校間での情報交流、授業づくりの推進での活用を呼びかけている。

(札幌市 2024-02-20付)