札幌市小学校長会　２月総会　会長に千葉氏　三里塚小　学校経営、研修、組織充実へ

（札幌市 2024-02-21付）

抱負を語る千葉新会長

　札幌市小学校長会は１９日、ホテルライフォート札幌で２月総会を開催した。６年度の運営方針などについて協議し、活動の重点を「学校経営の充実」「研修活動の充実」「組織の充実・強化」の３点とすることなどを決めた。役員改選では、新会長に三里塚小学校の千葉一博校長を選出した。

　開会あいさつに立った徳田恭一会長は、昨夏の猛暑など喫緊の課題への対応に当たった本年度を振り返り「喫緊の課題に対応できる即応性を備えた組織の整備を続けていきたい」と述べた。また、８年度に全国連合小学校長会研究協議会北海道大会の開催を控えていることから、道小学校長会との連携の重要性を伝えた。

　来賓として出席した札幌市教委の竹村真一教育次長は、人間尊重の教育やコミュニティ・スクールなど「子どもの声を聴く」取組に触れ「校長先生方と手を携えながら、子ども一人ひとりが“大切にされている”と実感できる学校を家庭や地域と共につくり上げていき、自他の良さや可能性を実感しながら、自分らしく心豊かに歩み続けていける子どもを育んでいきたい」とあいさつした。

　議事に移り、６年度の事業計画などについて協議した。

　運営方針は、次期教育振興基本計画案で“自立した札幌人”の解釈が見直されたことなどを踏まえ「求められる資質・能力の共有など、家庭や地域社会との連携を図り、自ら考え、共に生きる力を育むことを要とした学校経営を目指す」「未来を切り拓く力と併せ、世界の中の日本人としての自覚を育むなど、社会や時代の変化への対応を見通した教育課程の編成を目指す」「今後の教育改革の方向性を見据え、学校の果たすべき課題の解決に向けて、会員相互の連帯と協調のもとで本市教育の推進を図る」と掲げた。

　これを踏まえ、活動の重点として①学校経営の充実②研修活動の充実③組織の充実・強化―の３点を設定した。

　６年度の学校運営については、昨夏の猛暑を踏まえ夏季休業期間を７月２６日～８月２４日の３０日間、冬季休業期間を１２月２６日～７年１月１４日の２０日間に変更。今後のエアコンの設置状況をみながら、３年後をめどに見直しを図る考え。

　役員改選では、新会長に千葉校長、事務局長に真駒内桜山小学校の小田英人校長を選出。

　また、８年度の全連小研究協議会北海道大会に向けて運営体制を強化するため、副会長を１人増員し５人体制に変更した。うち１人は道小学校長会会長予定者が就くこととなっており、あす２２日の道小理事研修会で選出される見通し。

　千葉新会長は「学校現場には解決しなければならない諸課題が多くあると同時に、創造的な教育活動を展開するチャンスもたくさんある。一人ひとりの校長がその両方に確かに向かっていくことができるよう支える校長会組織でありたい」と抱負を述べた。

　６年度の役員はつぎのとおり。

＝敬称略＝

▽会長＝千葉一博（三里塚）―新

▽副会長＝白崎正（手稲東）、平澤淳志（円山）、中村義則（太平南）、橋本隆（川北）―新

▽監査＝島貫靜（栄緑）―新、加藤理恵（手稲宮丘）―新

▽事務局長＝小田英人（真駒内桜山）―新

▽事務局次長＝関根治彦（南郷）―新、田中義直（緑丘）―新

▽会計＝永井敬仁（あいの里西）―新

(札幌市 2024-02-21付)