札幌市　第３回食育推進会議　目標達成　１６項目増１１２項目　４年度取組状況など報告

（札幌市 2024-02-21付）

　札幌市の５年度第３回食育推進会議が２月上旬、市内のｗｅｓｔ１９で開かれた。第３次食育推進計画の４年度取組状況などについて報告。目標値を達成した事業が前年度より１６項目増の１１２項目となり、新型コロナウイルス感染症の影響が少なくなってきたことを示した。

　開会に当たり、西條政幸医務・健康衛生担当局長は、１月からスタートした第４次食育推進計画に触れ「市民の皆さんが食に関する知識を身に付けるなど、様々な施策を実践することで、心身共に健康な体を培い、豊かな心を育み、笑顔が広がるまちづくりを目指していきたい」とあいさつした。

　続いて、担当者が第３次食育推進計画の４年度取組状況について報告。

　第３次計画で掲げた関係事業全１４８項目のうち、目標値を達成した「◎」の評価となったのは１１２項目で、３年度と比べ１６項目増加した。目標値に向かって推移している「○」は１５項目だった。

　変化なし、または目標値から遠ざかっている「△」は前年度比３項目減の７項目、事業の中止などの影響で評価できなかった「―」は６項目減の１４項目。また「新型コロナウイルス感染症の影響で中止、縮小していた事業が予定どおり実施できるようになり、◎と○の評価が増えた」と分析した。

　今後は「食を取り巻く現状から見えてきた課題を踏まえ、第４次計画を推進していく」とした。

　また、新たな第４次計画の概要についても説明。基本理念「食を通して豊かな人間性を育みます」のもと、ライフステージに応じた各種施策を展開していくことを説明した。

　委員からは「小学校高学年くらいになってくると、痩せ志向が高まり朝食を食べなくなる子がいる。外部の人材を活用しながら、食の大切さを伝えていくことが重要」「学校で取り組んでいるフードリサイクル事業は、食の循環につながり、食の大切さを伝えられる有意義な取組」「歯の健康も食育の大事な要素。定期的な歯科検診で早期発見につなげていくことが大事」などの意見が寄せられた。

(札幌市 2024-02-21付)