１定札幌市議会代表質問（２０日）

（札幌市 2024-02-22付）

◆学校と一体で再発防止へ取組　いじめ重大事態で

　札幌市教委の檜田英樹教育長は、３年に市立中学校で発生したいじめ重大事態を受け、市教委と学校が一体となって再発防止に取り組む決意を示した。

　今回の事案について「何者にも代えることができない子どもの命を守ることができず、教育長として責任を痛感している」と謝罪。

　いじめ防止対策推進法の趣旨の理解が徹底されず、組織的な対応が適切にされなかったことが要因と分析した上で、市いじめの防止等のための基本的な方針を速やかに改定し「いじめの情報を早い段階から学校全体で共有し組織的に対応するなど、実効性のある取組を進める」とした。

　また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門家と連携し「子どもの心の変化を確実に捉えることができる重層的な見守り体制を整えていく」と述べた。

　他部局や家庭・地域などとの連携を含め「社会総ぐるみで、いじめは“しない・させない・許さない”の取組を徹底していく」と強調した。

　川田ただひさ議員（自由民主党）、水上美華議員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

◆妊娠期から切れ目ない子育て支援を　母子保健事業

　札幌市の町田隆敏副市長は、６年度から保健福祉局の母子保健事業を子ども未来局に移管し、妊娠期からの切れ目のない子育て支援を推進していく方針を示した。

　さらに、児童福祉法の改正を踏まえ、４月から各区役所の保健センターにこども家庭センターとしての機能を新たに位置付ける。対象家庭の多い中央、北、東の３区には母子保健と児童福祉の両部門を統括する「おやこ支援担当係長」を新設する。

　「地域の子育て支援団体などとも連携を深めることで、子どもや子育て家庭と支援者を結ぶネットワークを一層強化し、地域社会が一体となった支援を推進していきたい」と述べた。

　川田議員、水上議員の質問に対する答弁。

(札幌市 2024-02-22付)