札幌市　教育大綱を改定　世界で活躍する子育成　安心できる学習環境整備等３本柱

（札幌市 2024-03-07付）

　札幌市は、５日に開かれた５年度総合教育会議で「育む　さっぽろっ子　教育の大綱」を改定した。新たな教育の方針「子どもたちが自他のよさや可能性を認め、“新たな価値を創造する力”を高め合うことを通して、世界の舞台で活躍する“さっぽろっ子”を育てます」のもと、「子どもたちの思いや願いに寄り添いながら、子どもたちが安心して学びに向かうことができる環境を整えます」など三つの取組の柱を設定した。

　教育の大綱は、地教行法に基づき平成２７年１０月に策定。市の教育に関する総合的な施策の目標や方針として位置付けている。

　策定以降、新型コロナウイルス感染症の拡大や国際情勢の不安定化、少子高齢化、人口減少、グローバル化の進展といった社会情勢の変化に伴い、教育を取り巻く環境が大きく変化している。

　市においては、市制施行１００周年を迎えた４年度、つぎの１００年の礎として「第２次まちづくり戦略ビジョン」を策定。

　さらに、ＧＸ（グリーントランスフォーメーション）を通じた新たな産業の発展にも取り組み、今後の成長が期待される分野で活躍できる人材を育み、まちの持続的な成長につなげていくことを目指している。

　こうした状況を踏まえ、大綱の見直しを図ることとした。

　教育の方針には、新たに「子どもたちが自他のよさや可能性を認め、“新たな価値を創造する力”を高め合うことを通して、世界の舞台で活躍する“さっぽろっ子”を育てます」を掲げた。

　共生社会の実現に向け、互いの個性や多様性を認め合い、他者と協働しながら、人生・社会をより豊かにするための「新たな価値を創造する力」を身に付けてほしいとの思いを込めた。

　方針を踏まえた取組の柱は、第２次まちづくり戦略ビジョンで掲げるまちづくりの重要概念「ユニバーサル」「ウエルネス」「スマート」を踏まえ①子どもたちの思いや願いに寄り添いながら、子どもたちが安心して学びに向かうことができる環境を整えます②多様な学びや体験の機会を充実させ、子どもたちの可能性を広げます③ふるさと札幌を誇りに持ちながら、持続可能な社会の発展に向けて行動することができる子どもたちを育みます―の３点を設定した。

(札幌市 2024-03-07付)