札幌市教委　学校結核対策委　感染者の報告なし　星友館中の検診方法協議

（札幌市 2024-03-07付）

　札幌市教委は２月２７日、市内のＳＴＶ北２条ビルで５年度学校結核対策委員会を開催した。市立小・中学校、高校の結核健康診断結果を示し、結核と診断された児童生徒、教職員はいなかったと報告した。

　結核感染者の早期発見などを目的に、小中学生は全学年、高校生は１年生を対象に結核健康診断を毎年実施。小中学生は問診票、高校生は胸部Ｘ線デジタル撮影によって行っている。

　保健給食課の担当者が小・中・高校における５年度結核健康診断状況や海外からの短期転入者の検査受診状況、労務担当課の担当者が４年度教職員定期健康診断結果について説明した。

　協議では、公立夜間中学である星友館中学校の結核検診方法の変更について話し合った。

　星友館中の結核検診は、学校保健安全法施行規則に基づき中学生と同様の問診票によって実施している。

　生徒の年齢層をみると、２０代以上が８割以上を占めているほか、外国籍や外国にルーツを持つ生徒も一定数いる。

　これらを踏まえ、市教委は７年度以降の検診方法について、高校生と同様の胸部Ｘ線撮影への変更を提案した。

　委員は、変更した場合の影響などについて意見を交わした。

(札幌市 2024-03-07付)