札幌市教委　６年度小学校ＡＬＴ　４４人増員し８０人配置　３・４年外国語全３５時間で

（札幌市 2024-03-08付）

　札幌市教委は６年度、小学校における外国語指導助手（ＡＬＴ）を４４人増員し８０人配置する方針だ。これによって、３・４年生の外国語活動では年間３５時間全てでＡＬＴが配置される。市教委は、言語活動を中心とした効果的なチーム・ティーチング（ＴＴ）の推進などを呼びかけている。

　文部科学省の４年度英語教育実施状況調査結果をみると、小学校におけるＡＬＴの参画状況について、パフォーマンステストの補助、授業外での活動に課題が見られた。

　これを踏まえ、５年度英語教育改善プランの重点を「ＡＬＴや外部人材、デジタル教材等を効果的に活用し、児童生徒一人一人が、授業内外において主体的に英語で伝え合うことのできる多様な学びの充実を図る」と設定し、ＡＬＴの効果的な活用に向けた参考資料の作成などに取り組んだ。

　６年度はＡＬＴを８０人に増員し、発達段階に応じたコミュニケーション能力の向上や異文化理解教育の一層の充実を図る。

　現在、１学級当たり平均約１３時間となっているＡＬＴ年間配置時数を拡大。３・４年生の外国語活動では年間全３５時間、５・６年生外国語では年間７０時間中約３５時間で配置する。

　市教委は、ＡＬＴ活用のポイントとして①授業の年間指導計画を作成し、見通しを共有する②外国語担当教員や学級担任とＡＬＴで、言語活動を中心とした効果的なＴＴを推進する③授業のねらいや指導計画についての事前説明、授業後のフィードバックなど打ち合わせの工夫④授業以外でのＡＬＴの活用―の４点を示し、外国語教育の充実に向けて取り組むよう呼びかけている。

(札幌市 2024-03-08付)