円山動物園ビジョン第２次計画案　新施設活用し活動検討　動物園教育など５事業推進

（札幌市 2024-03-08付）

　札幌市は、円山動物園ビジョン２０５０の第２次実施計画案をまとめた。教育分野では、動物園教育推進事業など５事業を推進。６年度は、ことし春にオープン予定のオランウータン新施設を活用したプログラムの検討・実施を目標に掲げている。

　平成３１年３月に策定した基本方針「円山動物園ビジョン２０５０」の中期計画として位置付けているもの。計画期間は６～１０年度の５年間。

　ビジョンに掲げた重点取組項目「保全」「教育」「調査・研究」「リ・クリエーション」「動物福祉」の５項目に基づき、新規を含めた２４事業を推進する。

　教育分野では「ホッキョクグマ保全推進事業」「ガイドボランティアの接客およびガイド技術向上」「こども動物園の機能強化」「動物園の森の活用」「動物園教育推進事業」の５事業を掲げた。

　うち動物園教育推進事業は、第１次計画における「動物たちの魅力をより深く伝える解説の充実」「地球規模での環境保全に資するための教育・普及啓発」など９事業を統合したものとなっている。

　主な取組内容は、円山ＺＯＯガイドなど教育プログラムの実施・開発・見直し、各種イベントの実施、動物園だよりなどの作成・配布。

　６年度は、オランウータン新施設を活用したプログラムの検討・実施を目標としている。

　１０年度までの数値目標には、園内イベントへの参加を通じて、生き物と人との関わりの大切さを理解できた人の割合を１００％とすることを掲げている。

(札幌市 2024-03-08付)