校長室から―未来育む札幌の学校―　定山渓だからこそできる教育を　札幌市立定山渓中学校

（札幌市 2024-03-06付）

関根昌彦校長

▼わが校の強み

　開校７７年を迎える本校は、定山渓小学校と再編され、７年度に「札幌市立義務教育学校定山渓学園」として開校します。ＰＴＡ役員、地域の代表の方も参加する義務教育学校検討委員会を開催し、開校準備を進めています。

　地域の学校に対する思いは、新しい学校への願い「地域が支え、いつまでも家族のようにつながり続ける“絆”が育つ学校」にも表れています。

　学校・家庭・地域がつながり、同じ目線で児童生徒に寄り添い、見守り、育むことが本校の強みと言えると思います。

▼生徒の成長に向けて

　小規模校ゆえ全教職員が全校生徒をしっかり把握し、生徒一人ひとりに対して寄り添い、丁寧な指導を行っています。

　また、本校では週１回ＳＣ連絡会を開催し、心配な生徒の情報交換や対応を検討するとともに、ＳＣからの専門的な助言をもとに、それぞれの生徒に適した指導を心がけています。　

　生徒が「自分が大切にされている」と実感できる学校づくりを目指しています。

▼教職員への思い

　生徒数が少ないため、旅行的行事には添乗員は同行せず、全て教員が取り仕切ります。さらに学校行事では写真撮影を全て教員が行い、卒業アルバムは全て手作りです。

　他校の当たり前が本校にはないことが多いですが、全ては生徒のためと労力を惜しまず、取り組む教職員には感謝しかありません。

　また、保体委員会が主催する体育館開放でも複数人の教職員が参加し、生徒と一緒に本気で楽しみます。生徒との時間を大切にする姿には本当に頭が下がる思いです。

▼校長としての喜び・楽しみ

　札幌市初である試み、別棟である小・中学校が再編され、義務教育学校として誕生します。その学校には、４・３・２のブロック制、行事や清掃などにおける幅広い異年齢集団を生かした活動、６年生からの９教科完全専科指導、ＣＳ、木造１階建ての新校舎、新しい校歌・校章、標準服などを一から学校・家庭・地域が共に創り上げ、９年間の系統性・連続性のある教育を実現しようとしています。

　全く新しい学校を創る楽しみが、この学校にはあります。

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総合的な学習の時間での「森林教室」

(札幌市 2024-03-06付)