5年度フードリサイクル報告書 作物教材活用 275校 堆肥活用校6年度203校 札幌市教委(札幌市 2024-03-05付)
札幌市教委は、5年度さっぽろフードリサイクル事業に関する報告をまとめた。フードリサイクル作物を教材として活用した学校は9割を超える275校に上り、各学校からはフードリサイクルの仕組みについての理解や地産地消への興味・関心の高まりなどの成果が寄せられた。6年度のフードリサイクル堆肥活用校は5年度と同数の203校を指定し、食育・環境教育の充実を図る。
市教委は、平成18年度から学校給食フードリサイクル事業を開始。調理くず、残食などの生ごみを堆肥化し、堆肥を活用した食物をフードリサイクル作物として学校給食で提供している。
本年度は、6月下旬~7月下旬と8月下旬~10月上旬の2回、レタス計3301㌔㌘を283校に提供。9月上旬にトウモロコシ4970本を43校、9月中旬~10月中旬にブロッコリー2130㌔㌘、12月上旬にタマネギ1万9008㌔㌘を298校に提供した。
市立小・中学校、義務教育学校、特別支援学校計298校を対象に実施した調査結果をみると、フードリサイクル作物を教材として活用したのは92・6%の275校。内訳は、小学校191校、中学校80校、義務教育学校1校、特別支援学校3校だった。
活用した学校の指導内容は「フードリサイクル」が258校、「地産地消」が206校、「生ごみの資源化」が122校、「生育等」が49校となった。
指導時間は、給食時間が最多で246校。生活科、理科などの教科に充てて指導したのは29校だった。特別活動が47校、総合的な学習の時間が24校となった。
指導方法は、資料配布が180校、掲示物が105校、担任による指導が98校、栄養教諭・栄養士による指導が92校、校内放送が82校となった。
指導の成果については「仕組みを理解」が187校、「興味・関心の高まり」が183校、「地産地消に関心」が150校、「残食減少」が85校だった。
家庭・地域への情報提供の方法は、給食便りが272校で最多。このほか、試食会を実施した学校が43校と、新型コロナウイルス感染症の制限の緩和を受けて前年度より大幅に増加した。
市教委は「今後も市学校給食会、市農業協同組合等と連携し、作物に係る情報周知の徹底と安全共有に努め、事業を進めていく」としている。
(札幌市 2024-03-05付)
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