小中高医療費や小中給食費無償化　沼田学園にＡＩドリル　沼田町 ６年度予算案

（市町村 2024-03-13付）

　【岩見沢発】沼田町は２月２２日、６年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度６月の肉付け補正後と比べ１％増の５５億３０００万円。うち教育費は２２・９％減の２億６１３１万円となっている。Ｂ＆Ｇ海洋センター修繕工事や沼田小学校屋上ウレタン防水トップコート塗り替え工事などが終了したため、減額となった。

　子育て環境の向上を図るため、小中高生の医療費や小・中学校給食費を無償化。このほか、沼田学園の教育推進のためＡＩドリルの導入や体力向上対策としてコーディネーショントレーニングの実施を３０回から４０回に増やす。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼子育て支援の充実

▽子育て医療費の無償化＝７５０万円―乳幼児・児童医療費無償化、中学生医療無償化、高校生医療無償化

▽がんばる高校生応援手当＝７８０万円―人材育成のため、保護者の経済的負担を軽減し子育て環境の向上を図る

▼学校教育の充実

▽沼田学園推進＝３０６７万円―学習支援ＡＩドリル、算数数学・漢字・英語検定助成、学力向上補助教諭、特別支援教育支援員、学習サポート「みらい」実施など

▽学校給食無償化＝９５７万円―５年度に引き続き小・中学校の給食費を無償化。子育て家庭の負担軽減を図る

▽体力向上対策＝７０万円―コーディネーショントレーニングを専門家の指導のもと実施。回数を３０回から４０回に増加

▽中学校卒業生半纏（はんてん）贈呈＝７０万円

▽中学校部活動生徒送迎＝５１万円

▽教育総合アドバイザー＝５３２万円

▽スクールカウンセラー＝３８万円

▽児童就学・通学援助＝５０万円

▽生徒就学・通学援助＝８１万円

▽沼田っ子の夢応援＝２４万円―従来の合宿通学に、沼田学園で実践する「沼田学」にリンクさせた「ふるさと学習」や「家庭学習の習慣化」の要素を加えて実施

▽自然体験授業＝６０万円―町の自然に触れ、まちの自然の豊かさを知り、郷土愛を育むとともに、子どもたちが自然体験を通じて、非認知能力など生きる力を育むため「そらち自然学校」のプログラムを沼田学園沼田小学校の授業において実施

(市町村 2024-03-13付)