根室局　根室振興局と岩谷学園　地域活性化へ連携協定　教育分野のデジタル支援等

（道・道教委 2024-04-01付）

（左から）岡嶋振興局長、折笠初雄本部長（理事）、日向局長

　【釧路発】根室教育局は１３日、根室振興局と学校法人岩谷学園の３者による根室地域活性化に向けて包括連携協定を結んだ。協定締結に伴い、多文化共生や産業振興、情報教育の推進などに向けて、３者連携のもと交流・体験機会の創出や教育分野のデジタル技術の活用支援等を行っていく。

　中標津町内で日本語学校を経営する同学園は、４月に町内で「ひがし北海道ＩＴ専門学校」を開校させる。ＩＴ分野×農業×酪農に特化した専門的人材を育成する「農業酪農ＩＴコース」と商工業全般で即戦力となる人材を育てる「商工業観光ＩＴコース」から、未来の地域産業を担う力を学べる教育課程を編成している。

　この日執り行われた協定締結式では、日向正明根室教育局長（当時）と岡嶋秀典根室振興局長（当時）が町内の岩谷学園を訪問。３者は協定書に調印し、教育分野のデジタル技術の活用推進や、スマートの農業の推進に対する産業界の理解向上などを図る連携した取組の実施を誓った。

　協定締結に伴い、情報教育の推進については、ウェブコンテンツ開発やサポートなどデジタル技術の活用支援を実施。このほか産業振興については、合同企業説明会などの体験機会を創出する取組を推進する。

　流動的な要素を残すが、６年度から３ヵ年をかけて「機会創出」「取組拡大」「地域定着に向けた理解増進」を柱に各種取組を進める。

　締結式後には、今後の取組について意見を交わす連携会議を実施。日向局長は「管内の児童生徒にとって、ＩＴを身近に感じつつ興味・関心が高まること、教職員にとって児童生徒への情報教育のための専門性が向上することへの効果を期待している」と述べるとともに「大学等の高等教育機関が所在しない管内において、地元で専門性の高い分野を学ぶことができることは、高校生の進路選択にも資するもの」と協定締結に対する思いを語った。

(道・道教委 2024-04-01付)