特支リーダー教員活用事業　授業づくり事例集発行　道教委　通常学級で実践

（道・道教委 2024-04-03付）

　道教委は、５年度特別支援教育総合推進事業「特別支援教育リーダー教員を活用した教員の専門性向上事業」の成果物として「通常の学級で実践できる！みんなが“分かる”“できる”授業づくりの取組事例」を発行した。各事例をもとに、様々な場面で困難を抱える児童生徒への指導方法のポイントなどを示している。

　文部科学省が４年１２月に公表した「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」結果によると、小・中学校の通常の学級に在籍する児童生徒の６・５％、高校に在籍する生徒の１・３％が学習面で著しい困難を示していることが明らかになった。

　そのため、どの学級にも特別な教育的支援を必要とする児童生徒がいることを前提に、全ての教員が特別支援教育に関わる理解を深め、指導方法を工夫できることが求められている。

　事例集では①注意・集中の持続が難しい児童生徒②言葉で表現することが難しい児童生徒③「読むこと」「書くこと」が難しい児童生徒④見通しを持つことが難しい児童生徒―への指導の工夫例を紹介。困難の背景として考えられることや授業における指導方法の工夫のポイント、期待される効果などを示している。

　このほか、みんなが「分かる」「できる」授業づくりに向けて、普段の授業で活用できるチェックシートを提示。道教委では、できている取組、できていない取組を確認し、できることから取り組むよう呼びかけている。

(道・道教委 2024-04-03付)