札幌市教委　幼保小連携・接続へ　ハンドブックを作成　白楊幼、白楊小の実践紹介

（札幌市 2024-04-10付）

つながる　ひろがる　ハンドブック

　札幌市教委は「つながる　ひろがる　ハンドブック～札幌市の幼保小連携・接続」を作成した。幼保小連携モデル園・校事業に取り組んだ白楊幼稚園、白楊小学校の３年間の実践などを紹介。市内の幼稚園、保育施設、小学校などに配布し、幼保小連携・接続の充実に向けて活用を呼びかけている。

　市では、平成２５年度から全１０区に幼保小連携推進協議会を設置し、連携・接続の基盤をつくっている。

　さらに、３～５年度は白楊幼、白楊小を指定し幼保小連携モデル園・校事業を展開し、発達や学びの連続性を踏まえた幼保小連携・接続の望ましい在り方について研究を進めてきた。

　モデル園・校における３年間の成果を全市に普及することを目指し、市教委はハンドブックを作成。市内各地域における実践も取り上げており、各園・学校が参考にするとともに、実情に応じてアレンジ、アップグレードするなどの活用を期待している。

　モデル園・校の白楊幼、白楊小では、共通指導案の作成・活用、教師の学び合いの推進、スタートカリキュラムのアップデート、５歳児と５年生の交流活動「５・５デー」などの実践を掲載。

　特に、スタートカリキュラムについては「毎年、誰でも活用できるように（記録化・見える化）」「０からのスタートではない（教えることの精選・最適化）」「“安心”をキーワードに（幼小のつながりから作り上げる）」などの見直し・改善の視点を紹介している。

　また、各園・学校での連携・接続の充実に向けて①はじめよう②つながろう③かかわろう④ふかめよう⑤ひろげよう―の五つの段階を示した「つながる　ひろがるマップ」を作成。各段階における実践例を紹介している。

(札幌市 2024-04-10付)