トップページ > 記事種一覧 > 記事検索 > 記事詳細画面

校長室から―未来育む札幌の学校―　進んで発信し高め合う子に　札幌市立義務教育学校福移学園
（札幌市 2024-04-10付）

福井浩史校長

▼わが校の強み

　本校は江別市と当別町に隣接した札幌市の北東部に位置し、石狩川と豊平川の合流地点近くの豊かな自然に恵まれた地域にあります。前身の福移小学校１２２年および福移中学校７２年の歴史を引き継ぎ、令和５年４月に札幌市初の義務教育学校として開校しました。

　また、市内に４校ある小規模特認校制度に基づいた学校でもあり、その中でも後期課程（中学校の課程）を併せ持ったオンリーワンの学校です。

▼児童生徒の成長に向けて

　「自然を愛し、互いに認め合い、未来を切り拓く児童生徒の育成～９年間の連続した学びを通して、自立した児童生徒の育成を図る」という学校教育目標のもと、子どもたちに、恵まれた自然環境の中で、１年生から９年生までの幅広い集団で、互いを大切に認め合いながら切磋琢磨し、未来を切り拓いていく人になってほしいという願いを込めて、年間を通して様々な教育活動を進めています。

▼授業づくりの工夫

　子どもたちの目指す姿として「Ｆｕｋｕｉｓｍ　自立した人になる！思いやりのある人になる！発信できる人になる！」を掲げています。

　９年間の系統性や連続性を考えながら、子どもたち自ら課題を発見し、解決していく学習の充実を図っています。さらに、発達段階に応じて相手を意識した発信ができる力を育むことを意識して授業を進めています。中でもレインボータイムという名称で、総合的な学習の時間と生活科を使い、１年生から９年生の縦割りグループによる農園活動を行っています。また、本校でしかできない異学年のコラボ授業も大切にしています。

▼校長としての喜び・楽しみ

　児童生徒数が９学年で１００人という環境のため、校内のあらゆるところで温かい雰囲気があふれています。新型コロナウイルス感染症が５類感染症に移行したことで、学校でも制限のない活動が可能となり、予定していた教育活動も概ね実施することができました。そのため、主体的に学び合い、進んで発信して高め合う子どもたちの姿があちらこちらで見られました。

　教育活動全般で、子どもたちと教職員の笑顔がたくさん見られたことが、校長として大変うれしかったです。