札幌国際大とＡ―ｂａｎｋ北海道　産学連携協定を締結　部活動指導者育成など

（札幌市 2024-04-10付）

協定書を手にする蔵光学長（左）と木村事務局長

　札幌国際大学（蔵満保幸学長）は８日、一般社団法人Ａ―ｂａｎｋ北海道（曽田雄志代表理事）と包括的産学連携協定を締結した。締結式では、蔵満学長とＡ―ｂａｎｋ北海道の木村圭吾事務局長が協定書を手に、地域スポーツの普及・振興に資する人材育成、地域課題解決に向けて一層の連携深化を誓った。

　同大は、地域貢献活動の一環としてＳＩＵスポーツクラブを開設。キャンパスがある札幌市清田区内の小学校で走り方教室やキッズスポーツ教室を開催するなど、区民の健康維持・増進に寄与する取組を展開している。

　一方、Ａ―ｂａｎｋ北海道は、学校にアスリートを派遣する「アスリート先生」や、札幌市の中学校運動部活動にアスリートを講師として派遣するなど、スポーツと教育のプロデュース活動を推進。４年度は、経済産業省「未来のブカツ」実証事業を受託し、部活動地域移行の受け皿モデル創出に向けた事業を進めてきた。

　今回、部活動地域移行や生涯スポーツの推進など、スポーツを取り巻く課題解決を図り、地域で活躍し世界に羽ばたく人材の育成を通して、地域社会の発展、学術振興に寄与するため、産学連携協定を締結することとした。

　締結式であいさつに立った木村事務局長は、部活動地域移行の円滑な実現に向けて「日常的に関わる指導者の育成が急務」との考えを強調。協定締結を機に「相互に意見を交わし、様々な取組を加速していきたい」と述べた。

　蔵満学長は、協定締結を機に①学生の教育環境充実②児童生徒の体力・運動能力向上―の２点に期待を示し「心身共に元気な子どもたちは、学力向上にもつながる。われわれが協力して、本道の子どもたちの可能性を高めていきたい」と力を込めた。

(札幌市 2024-04-10付)