生徒１０人につき１人に　スキー学習支援の講師派遣　札幌市など

（札幌市 2024-04-11付）

　札幌市スポーツ局と札幌市教委は６年度、中学校などを対象に実施しているスキー学習支援事業を拡充する。インストラクターの派遣人数を「生徒２０人につき１人」から「１０人につき１人」に変更。より充実したスキー学習の環境を提供する。

　市教委は、札幌らしい特色ある学校教育の一つに「雪国札幌を考える“雪”」を位置付けており、雪に親しみ共生しようとする心を培う学びの一つとして各学校におけるスキー学習を推進している。

　スキー学習支援事業は、スキー学習の実施・継続に当たって課題となる指導者の確保を支援するため、中学校、義務教育学校後期課程、中等教育学校、高校、特別支援学校を対象に専門技術を有するインストラクターを派遣するもの。５年度は７９校で実施した。

　さらに、肢体不自由児が在籍する小・中・義務教育学校、中等教育学校前期課程にバイスキー指導者を派遣する取組も行っている。

　６年度からは、学校現場などからの要望を踏まえ、インストラクターの派遣基準を緩和。学習の質を高め、より充実したスキー環境の提供を図る。

　これまで、指導者（教員、派遣インストラクター）１人当たりの持ち生徒数が平均２０人以下となるよう派遣してきたが、１０人以下に変更する。

　今後、事業の実施について各学校に通知し、８月ごろまで希望を募る予定。実施校とスキー場で直接、日程や派遣人数などを調整し、来年１月ごろに派遣が始まる見通しだ。

(札幌市 2024-04-11付)