ＮＰＯ道中文連　初の定期総会　全国総文祭の架け橋役に　道文化団体協議会加盟目指す

（関係団体 2024-04-24付）

道中文連定期総会

　ＮＰＯ法人北海道中学校文化連盟（開発好博理事長）の発足後初めての定期総会が２２日、札幌市立太平中学校で開かれた。本年度の活動方針として、専門部の取組展開、全国中学校総合文化祭参加への架け橋役を担うことなどを確認。今後は、様々な文化団体で構成する北海道文化団体協議会への加盟などを目指す。開発理事長は「連盟のスタートアップとして、充実した内容にしていきたい」と期待した。

　道内中学校における文化的活動をみると、札幌市では中学校文化連盟が組織され全国大会に出品している一方で、札幌市以外の全道を束ねる組織がなく、他地域の活動成果を全国大会につなげる正式なルートがなかった。

　近年の部活動地域移行の流れを受け、かねて全道組織の必要性を訴えてきた開発理事長らを中心に、ことし１月３０日に設立総会を開催。信頼性のある正式な団体として道内中学生の文化的創造活動の向上と充実を図り、健全な活動および振興・発展を支えることを目指す。

　本年度の活動の柱に①専門部の各種取組の展開、その他専門部のスタートアップ②全国総文祭への参加の架け橋となる③道内中学生の諸文化作品の収集と発信―の３点を掲げ、連盟としてのスタートアップを確かなものにする方針を示した。

　具体的には、道中学校演劇研究会を主体とした演劇専門部の活動を展開するとともに、美術、書道、新聞、科学、文芸などの専門部設置を目指す方向性を確認。演劇については、８月に札幌市で上級ワークショップ、１１月に全道大会を開くことを盛り込んだ。

　ことし８月に山口県で開かれる全国総文祭に向けては、演劇をはじめとした各作品を募り、より多くの出品を目指す。年度末までに生徒たちの文化作品をフィードバックするためにＤＶＤの制作を進めることを申し合わせた。

　今後は、道内各地の関係団体との連携を深めるとともに、道文化団体協議会への加盟を目指す。

(関係団体 2024-04-24付)