先生の応援団になろう 道高P連 第73回北見大会 本音の語らいで活力生む
(関係団体 2024-06-12付)

 【網走発】「新時代をひらく若者を共に支えよう~本音の語らいから生まれるPTAの活力」を大会主題に、第73回道高校PTA連合会大会北見大会が8日から2日間、北見市民会館などで開かれた。約600人が参加。初日の開会式で村井為敦会長は、教員志望者の減少などの課題を踏まえ「PTAが先生を守ろう。先生の応援団になる。それこそが子どものためになる」と訴えた。

 道高校PTA連合会(道高P連)主催、全国高校PTA連合会(全国高P連)共催。

 初日、北見市民会館を会場に行われた開会式で村井会長はPTAの存在意義に触れ「先生のためのPTAになろう」との考えを表明した。

 教員志望者の減少などの問題に直面している現状を踏まえ「われわれPTAが先生を守ろう。まずは、PTA役員が動こう、語ろう。先生の応援団になる。それこそが必ず子どものためになる。先生が時間、心の余裕を持って一人ひとりの子どもに接することが大切」と訴え、そのためにも、2日間の大会で学んでいくことを呼びかけた。

 山野下結衣大会実行委員長は「保護者と学校が子どものために情報や意見を交換する今回の大会を含め、学校には、PTAの協力なくしては実現が難しいイベントや伝統行事などがないだろうか。そのような活動を含め、PTA会員に充実感、満足感、自らもPTAの一員であるという存在意義を感じてもらうにはどうしたら良いのか」と述べ、活動への情熱が次世代に引き継がれていくことに期待を寄せた。

 全国高P連の山田博章会長は「課題が山積しているが、子どもたちが将来の夢に向かって何の心配もなく挑戦できるよう、教師と保護者が子どもたちを応援し、バックアップしていくことがPTAに課せられた使命。そのために何ができるか、何が必要になってくるかを見極めつつ、試行錯誤しながら共に手を携え合い、多くの人たちのPTA活動の活力になるような、本音の語らいを引き出せるよう活動していきたい」と決意した。

 表彰および感謝状贈呈に続き、来賓各氏が祝辞を述べた。

 道教委の中島俊明教育長(桑原知己オホーツク教育局長代読)は「各高校のPTA活動において、研修活動の実施、学校行事への支援、教育環境の整備など特色ある活動に取り組み、大きな成果を上げており、心強く感じている。道教委としては、全ての子どもたちが豊かで幸せな人生を送れるよう、皆さんと共通認識を持ち、より一層、連携・協力を深め、各種取組の推進に努めていく」、道高校長協会の宮澤一会長は「質の高い教員確保のため、教職員の健康・活力の維持のために、各校で働き方改革の実効性ある取組がこれからますます進められていく。趣旨を理解の上、協力をお願いしたい。また、家庭において、子どもの諸活動を後押しするとともに、同年代のみならず、様々な人たちと話し合ったり触れ合ったりする機会を多く持たせる観点を持ってほしい」、辻直孝北見市長は「大会で交わされる議論や意見交換、大会主題に込められた思いを共有することは大きな意義がある。これからのPTA活動、青少年の健全な成長に向け、関係団体の連携がより一層深まる大会になることを期待する」とそれぞれ述べた。

 初日は開会式後、網走市出身で、産婦人科専門医・タレントの丸田佳奈さんが「北海道の若者が全国で活躍する未来への期待~地方出身を長所に!」と題して講演。

 2日目は、北見芸術文化ホールなど4会場に分かれ、分科会を行った。

 各分科会のテーマはつぎのとおり。

▽第1分科会(PTA活動)「PTA活動と生徒指導・進路指導について」

▽第2分科会(家庭教育)「子どもの行動や気持ちを理解するためのコミュニケーションについて」

▽第3分科会(生徒指導)「インターネット・SNSの仕組み その現状・真相・課題について」

▽第4分科会(地域連携)「地域との連携による、地域に根ざした特色ある学校づくりについて」

(関係団体 2024-06-12付)

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