日本教育会道支部 総会・研修会 前川支部長を再任 11月に全道巡回旭川大会
(関係団体 2024-06-20付)

 日本教育会北海道支部は8日、第46回総会・研修会をオンラインで開催した。前川洋支部長の再任など、本年度の役員体制や事業計画を決定。全道巡回研究大会旭川大会を11月9日にオンラインで開催することを決定した。

 冒頭の役員選任では、副支部長として母体となる9団体の会長を選任した。

 あいさつに立った前川支部長は、社会が加速度的に変化する中「不易」を守りつつ時代の変化である「流行」に対応する必要があるとし、秋の全道巡回セミナーを引き続きオンラインで開催するほか、本部主催による学校心理カウンセラー研修講座や全国大会の参加費を補助していく考えを示した。

 議事に入り6年度活動計画を決定。11月9日の全道巡回研究大会旭川大会、7年2月20日の支部第2回理事研修会をそれぞれオンラインで開催することを決定した。

 6年度役員はつぎのとおり。=敬称略=

▽支部長=前川洋(日本教育会代議員)

▽副支部長=佐藤公文(道国公立幼稚園・こども園協議会会長)、末原恵蔵(道小学校長会会長)―新、河村克也(道中学校長会会長)―新、宮澤一(道高校長協会会長)、四木定宏(道特別支援学校長会会長)―新、深澤一寛(道公立学校教頭会会長)―新、成田豪(道高校教頭・副校長会会長)、近藤嘉清(道特別支援学校副校長・教頭会会長)―新、鈴木貴之(道公立学校事務長会会長)

▽事務局長=大石幸志(元道小学校長会会長)

▽監事=佐々木敦(道公立学校事務長会副会長)―新、鎌田哲至(道公立学校教頭会監査)

◆デジタルスキルが重要な鍵に 管理職率先で取組を DX時代のリスキリング

 総会後の教育講演会では一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事の後藤宗明氏が「教育DX時代におけるリスキリングとこれからの学校教育」と題して講演。DX化が加速化する現状から教育における将来の展望を示し、デジタルスキルを育てる重要性や教員の「リスキリング」を担う管理職の役割を伝えた。

 後藤氏は、AI・ロボットの進展によってルーティン業務が自動化され、業務効率化と業務形態が大きく変化している世界の現状などを解説。職種特化型の生成AIの普及が進み、カウンセリングやコーチングなど教育に特化した文章生成AIが出現していることを伝え、生涯学習や自ら学習する習慣の重要性を説いた。

 教育分野においてもAIの導入が進み、教員の仕事は児童生徒と向き合う本来の業務に特化していくだろうと予測。わが国におけるデジタル人材のレベルが低下している現状に懸念を示し「ロボットやAIと一緒に仕事をする時代、教育におけるデジタルスキルは重要な鍵を握るだろう」と説いた。

 自ら学ぶのではなく、組織における人材育成の仕組みとなる「リスキリング」の重要性を強調。「教員のリスキリングは校長の責任。なぜリスキリングが必要なのか伝える必要がある」と述べ、計画的な人材育成や管理職が自ら率先して取り組む姿勢の必要性を伝えた。

 参加者からは「未来に生きる子どもたちが、AIと共にたくましく生きていくための力を付けていかなければならないとあらためて思った」「教員の得意分野を生かせる活躍の場をいかにつくるか、校長の動き一つであるとあらためて感じることができた」などの感想が寄せられた。

(関係団体 2024-06-20付)

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