コンプライアンス研修啓発チーム　不祥事根絶へ取組推進　帯広市校長会　資料等発行

（関係団体 2024-06-26付）

　【帯広発】帯広市校長会（能戸貴英会長）は５年度から「コンプライアンス研修啓発チーム」を立ち上げ、不祥事根絶に向けた取組を進めている。市内校長４人を構成員とし、市内全教職員に向けて啓発資料等を定期的に発行するなど、服務規律保持に対する意識高揚に努めている。能戸会長は「全職員に不祥事を自分事として捉えてほしい」と力を込める。

　市校長会は「子どもと教職員の明日を守る校長会」をスローガンに掲げて活動している。５年度に市内教員による不祥事が重なったことを受け「誰もが不祥事を起こし得ることを前提に、不祥事を起こさない、起こさせない強い決意を持つ大切さを教職員に再認識してもらいたい」との思いから、コンプライアンス研修啓発チームを会内に設置した。

　教職員一人ひとりが法令等のルールや自らの倫理観に基づき判断し、適切に行動することを目指している。

　不祥事防止に向けて①教職員としての仕事に対する誇りを高める②当事者意識を持つ③不祥事防止に必要な知識を得る―の３点を目標に設定。具体的には、構成員の校長４人による啓発資料の発行に取り組んでいる。「市内教職員１０００人の目に留まり、“心に訴える”内容」を心がけ、体験談や具体例などを取り入れた資料作成に努めている。

　６年度は年４回および必要に応じて定期発行する見通し。５月に本年度第１号を発行し「職場の人間関係とコンプライアンス」をテーマに、実体験から得た学びや先行研究に基づくデータなどを記載。法令順守や人間関係の大切さを問うチェックシートを掲載するなど、教職員の意識付けを目指して工夫を凝らしている。

　今後「体罰（暴言含む）の禁止」「個人情報漏えい等事故防止」「わいせつ行為・セクハラの防止」をテーマに資料作成を進める。

　能戸校長は「市内で統一した呼びかけを行うことによって、校長会としての覚悟を感じてもらい、全教職員に不祥事を自分事として捉えてほしい」と話している。

(関係団体 2024-06-26付)