道都市教委連等　文教施策要望　新規に学校冷房整備　部活動地域移行など緊急要望

（関係団体 2024-06-24付）

（右から）中島教育長、山根会長、黒川副会長、岸副会長

　道都市教育委員会連絡協議会（会長・山根直樹札幌市教委教育長）、道都市教育長会（同）は２０日、７年度の文教施策に対する要望書を道教委に提出した。新規に「学校への冷房設備の整備」など５項目を追加し、９分野６７項目を要望。喫緊の課題となっている部活動の地域移行など２項目は緊急要望として別立てとした。山根会長が道庁別館を訪れ、道教委の中島俊明教育長に要望書を手渡した。

　今回の要望書の新規項目は「学校への冷房設備の整備」「学習指導員等の配置」「修学旅行（見学旅行）引率教員の拝観料等の予算措置」「学びの多様化学校（不登校特例校）設置に向けた支援の充実」「学校給食の無償化に向けた財源措置」の５項目となっている。

　重点項目には「学校における働き方改革の推進」など２１項目を掲げた。

　このほか、５月中旬に開かれた道都市教育長会定期総会で特に意見の多かった「部活動の地域移行に向けた支援」「１人１台端末の更新に係る共同調達の基準の緩和」の２項目については、緊急要望書としてまとめた。

　山根会長、黒川淳司（江別市教委教育長）、岸小夜子（名寄市教委教育長）の両副会長が道庁別館を訪問。道教委の中島教育長、伊賀治康総務政策局長らが対応した。

　山根会長は、要望項目について「いずれも北海道の未来を担う子どもたちが学ぶ力を育み、健やかに成長していくため、そして教職員が子どもたちに真摯に向き合うために不可欠なもの」と強調。実現に向けた配慮を呼びかけた。

　中島教育長は、児童生徒の学力・体力向上、いじめ・不登校への適切な対応、学校における働き方改革の推進、部活動の地域移行、ＩＣＴ環境の整備など教育課題が山積する中「解決に向けて、皆さんと共に全力で取り組んでいきたい」と応じた。

(関係団体 2024-06-24付)