北海道教育の日運動推進協が総会　１１月１日に制定記念行事　働き方改革　道教委担当課長講話も

（関係団体 2024-06-24付）

「北海道教育の日」道民運動推進協議会

　「北海道教育の日」道民運動推進協議会は２０日、ホテルライフォート札幌で６年度総会を開いた。「北海道教育の日」第１７回制定記念行事を１１月１日に開催することなどを盛り込んだ本年度事業計画を決定。役員改選では、新会長に倉本博史前道教委教育長を選出したほか、札幌青年会議所の佐藤昂紀理事長を新監事に選んだ。

　「北海道教育の日」は、全ての道民が教育に関する理解と関心を高め、家庭・学校・地域がそれぞれの役割を担い「“北海道の子どもたちは、道民の手で育んでいく”という思いを持って語り合い、行動する契機となる日」として、平成１８年に制定されたもの。この間、学校や教育に関わる関係団体、地域等において、道民が教育に関する意識を高めるために様々な取組を展開してきた。

　総会の開会に当たり、柴田達夫会長があいさつ。昨年、文部科学省が発表した教員の勤務実態調査や中教審の特別部会において提言された教員確保に向けた処遇改善、働き方改革などに触れ、教員確保の厳しい状況を指摘した上で「教員が教員にしかできない仕事に専念することができるような持続可能な教育環境の確保に向けて何が必要かについて皆さんと共に考えていきたい」と述べた。

　引き続き、道教委の西口昌司教育指導監が来賓あいさつした。

　議事に移り、６年度事業計画等を承認。６年度重点には①各地域における「北海道教育の日」制定に向けた取組の拡大②「北海道教育の日」への関心をより高めるための啓発活動の取組の強化③構成団体・協賛団体との連携強化④行政との連携や活動資金の確保⑤活動内容の見直しや、業務の効率化―の５点を掲げた。

　事業計画では、１１月１日にホテルライフォート札幌で「北海道教育の日」第１７回制定記念行事を開催。前年度テーマ「あなたはだれかのために何ができますか？～子どもたちに“共に歩もうとする力”を」を本年度も継続し、前年度と同様ハイブリッド形式で開催するとした。

　啓発・普及活動のためのリーフレットや実践資料第１８集は、道教委や構成団体の協力を得て発行・発刊し、全道の道立・公立学校、幼稚園に対してＰＤＦファイルとして配布する。

　総会後は、道教委教職員課の内山史彦働き方改革担当課長が教員の働き方改革について講話。これまでの教職員の働き方の実態や長時間勤務などを要因とした現状・課題、学校における働き方改革に関するこれまでの国の動向などに触れたほか、北海道アクション・プランと取組の具体例、働き方改革の今後の視点などを示した。

　本年度の主な役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝倉本博史（前道教委教育長）―新

▽副会長＝濱田美樹（道教育振興会会長）、前川洋（日本教育会道支部支部長）、千田薫（道退職校長会会長）

▽監事＝佐藤昂紀（札幌青年会議所理事長）―新、山下尊子（道公立小・中・特別支援学校女性管理職会会長）

(関係団体 2024-06-24付)