電子化で負担軽減へ　公立高校入試の出願手続き　道教委　１１月めどに手順周知

（道議会 2024-06-26付）

　道教委の中島俊明教育長は２４日の２定道議会一般質問で、本年度から道立高校入学者選抜の出願手続きを電子化する考えを示した。市町村立高校も利用できる汎用性のあるシステムの構築を目指し、受験生や中学校・高校の教職員の負担軽減を図る。９月に実施要項を決定し、１１月ごろに手続きの手順を周知する。

　出願手続きの電子化は受験生の願書記入の負担軽減、中学・高校における事務処理の効率化、誤りの防止など様々なメリットが見込まれており、札幌市が本年度から導入。道教委は３月の１定道議会一般質問で出願手続きの電子化を検討する考えを示していた。

　中島教育長は、既に電子化を導入している他県等の課題を収集・整理し、市町村立高校を設置する教育委員会を対象としてアンケート調査や説明会を実施してきたことを伝え、今後十分な周知期間を確保した上で、本年度実施する入学者選抜から出願手続きを電子化する考えを表明。「受験者が手続き上の負担や不安を感じることなく、高校の入試に臨むことができる環境の整備を図っていく」と述べた。

　市町村立高校に関しては、学校設置者である市町村教委の意向を踏まえて導入の可否を決定する。９月に入試の実施要項を決定し、１１月をめどに受験者や中学校・高校向けに出願手続きや電子化のシステム手順を示す予定となっている。

　水間健太議員（自民党・道民会議）の質問に対する答弁。

(道議会 2024-06-26付)