函館市教委 8月から休日部活動で 2種目で拠点校方式試行 教員が指導 連絡は端末検討(市町村 2024-08-01付)
【函館発】函館市教委は8月から、休日部活動の拠点校方式を試行する。野球およびサッカーの2種目で、参集時は各拠点校の教員による指導のもと、実戦を中心とした練習を想定。出欠確認等の連絡は、グーグル・クラスルームや無料サービスを通じた端末による方法を検討している。
市教委は部活動の地域移行に関わり、学校を主体とする「地域連携」、地域が主体となる「地域移行」を並行して進めている。地域連携では、休日部活動における拠点校方式の実証、部活動指導員の配置などを進め、地域移行では運営団体の整備やリソースの確保などを推進。8年度以降、学校部活動を廃止し、地域クラブ活動に移行することを目指している。
拠点校方式による部活動のモデルケースに関して、8月から7年3月にかけて実証を行う。部はあるが部員が少ない学校を「連携校」、生徒が希望する部を設置していない学校を「関係校」として拠点校に参集する形式。休日3時間程度を原則とし、拠点校では実戦を中心とした練習を行う。
競技は野球およびサッカーの2種目。野球は湯川中学校を拠点校に、戸倉中学校、旭岡中学校を連携校として、関係校は市内6校を予定。サッカーは戸倉中を拠点校に、湯川中、旭岡中を連携校とし、市内3校を関係校とする見通し。
拠点校および連携校の3校は中体連出場に向けた合同チームの編成などによって、合同練習の土台が構築されている。拠点校方式により、試合に必要な人数の2、3倍を確保することができ、試合形式の練習も見込まれている。
指導は各拠点校の教員が行う。出欠確認において、野球はグーグル・クラスルームを活用し、生徒が1人1台端末から送信。サッカーは、無料グループコミュニケーションサービス「らくらく連絡網」などの使用を検討している。
移動は保護者の責任による対応とし、徒歩や自転車、送迎などが考えられる。会費は大会参加費や備品購入費用などを含めて年間5000円とするが、6年度は年度途中のため3000円を徴収。けが等への対応は、スポーツ振興センターの保険を適用する。
市教委は、年度内の試行を踏まえて現状や課題を整理し、エリア別拠点校方式の整備等を進める方針。地域クラブ活動の実施に向けては、6年度内に休日の部活動地域移行に関する推進計画の策定を予定している。
(市町村 2024-08-01付)
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