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帯農高　開発実証指定受け講座　スマート林業導入へ　オペレータ教育やＵＡＶ実習
（学校 2024-11-07付）

　【帯広発】全国林業改良普及協会のスマート林業教育推進事業「地域協働型スマート林業教育プログラムの開発実証」の指定を受けている帯広農業高校（佐藤裕二校長）の森林科学科は、スマート林業講座を実施している。北海道の森林について学ぶほか、シミュレーターを使ったオペレーター教育、無人航空機（ＵＡＶ）による講義・実習などを展開している。

　事業は、林業高校教育現場へのスマート林業教育の導入を促進することを目的とした林野庁の委託事業。林業高校と林業経営体、地方公共団体等の関係機関が一体となって最先端の職業人材の育成を図ることを目的としたもの。本年度は、同校を含め全国で３校が実証高校として指定。道内では、同校が唯一の指定となる。

　９月下旬には「北海道の森林～林業は今」と題し座学。林業従事者が軽労化や効率化が求められている現状から、スマート林業推進の重要性を解説した。

　また、協力機関である北森カレッジ職員を講師に招き、シミュレーターを活用したオペレーター教育を実施した。北欧における林業現場での労働災害発生状況の減少に寄与する技術をシミュレーターで体験。木材を積み上げる練習を行った生徒は「難しいけれどゲーム感覚で学べて楽しい」と感想を述べた。

　このほか、ＵＡＶやレーザー機器などのスマート機器に触れるととともに、活用事例について知識を深めた。

　１０月中旬には、校地林内で「ＵＡＶを用いた学校林の林況把握」を行った。林業現場において、伐採面積の計測や樹高の測定等の様々な場面で活用されているＵＡＶを用いて学校林の林況を撮影。

　撮影した写真を地図上に投影して面積等を計測する「オルソ画像（正射投影画像）」への加工などの技術を学んだ。

　このほか各協力機関と協働しながら、コンテナ苗の利用について知識を深めるなどスマート林業に資する技術の数々を学ぶ各種講座を展開している。

　次回、第４回スマート林業講座は１５日に実施を予定している。