札幌平岡小 学びを確かめる会 学び、高め合う子育成 1年算数 計算方法を共有
(札幌市 2024-11-12付)

平岡小学びを確かめる会
平岡小学びを確かめる会

 札幌市立平岡小学校(大滝和寛校長)は10月31日、同校で学びを確かめる会を開いた。研究主題「主体的に学び、高め合う子どもの育成」のもと、低・中・高・特別支援の4ブロックで7授業を公開。低学年ブロックの1年生算数では友人が考えた計算方法に触れる機会を設ける指導を工夫し、児童同士の学び合いの素地を育んだ。

 本年度は2年度から開始した5ヵ年計画研究の最終年度。研究主題の「主体的に学ぶ姿」「高め合う姿」の具体像を発達段階に応じた系統として位置付けた。研究の視点には「子どもが自ら考え、意欲的に取り組むことができる教材化」「学び合いを豊かにする教師の関わり」の2点を定め、意欲を生む教材の工夫やユニバーサルデザイン化、児童の考えを広げる効果的な発問などについて指導改善を進めてきた。

 公開授業のうち、1年生の算数「ひきざん」(児童数35人)は、辻千恵教諭が指導した。本時は、12―3の計算の仕方を様々な方法で考える展開。数の分解や結合を視覚的に学ぶため、黄色のブロックを10個、白色のブロックを2個用意して、10の位、1の位のいずれかで3を引くかを考えさせた。

 黄色のブロックから3を引く解答を導いた児童は「10―3=7、7+2=9」の減加法を使用。白色のブロックを先に引いた児童は「2―2=ゼロ、10―1=9」の減減法で解を求めた。

 辻教諭は児童の計算方法が2パターンに分かれていることを確認し、ペアで考えを共有する場面を設定。「考えは同じか違うか」と尋ね、異なる考えを持つ友人の計算方法を説明するよう促した。

 互いの計算方法を言葉で説明する場面を設けたあと「それぞれの計算方法に作戦名を付けよう」と提案。児童たちは「どちらも答えは同じだから“答えを二つにしない作戦”はどうかな」「白色のブロックから引いて、黄色のブロックからも引く計算はひきひき作戦」「黄色のブロックから引いて、白いブロックを足すのは引く足す作戦」などと発案した。

 辻教諭は「11―4を“引き引き作戦”でやってみよう」と述べ、別の適用問題に移行。本時の学びを再確認し、学習内容を振り返ることができるよう工夫した。

(札幌市 2024-11-12付)

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