札幌市の新設義務教育学校　 校名案に「真駒内学園」　 互いを尊重　創造的な子に

（札幌市 2024-12-23付）

山根教育長（左）と横堀代表

　９年度、札幌市真駒内地区に新設する義務教育学校の校名案が「札幌市立義務教育学校真駒内学園」にまとまった。「９年間の学びを通して、互いを尊重し合い、協働的かつ主体的、創造的に行動できる子どもになってほしい」などの願いが込められている。１９日、検討委員会の横堀道子代表らが市教委を訪問し、山根直樹教育長に意見書を手渡した。

　真駒内桜山小学校と真駒内中学校の統合による市内３校目の義務教育学校。真駒内桜山小の敷地内に開校する予定だ。

　７月から８月にかけて、真駒内桜山小と真駒内中、駒岡小学校の児童生徒や保護者、地域住民から校名案を募集したところ、４４０件が集まった。

　検討委員会の協議によって「真駒内」「真駒内桜山」「真駒内さくらやま」「真駒内未来」の４案まで絞り込み、最終的に「真駒内」が選ばれた。

　多くの児童生徒や地域住民になじみがあり広く受け入れられやすい名称であること、札幌五輪が開催された歴史的背景などから市全域や全国に定着している地名であること、などを選定理由として示した。

　意見書を受け取った山根教育長は「地域住民や児童生徒から寄せられた校名案は、どれも地域への愛着があふれていた。検討委員会の議論を尊重し、今後の学校づくりに生かしていきたい」と述べた。

　横堀代表は「様々な課題について子どもたちが自分の力で考えて行動していってほしい。難しい部分は地域も手助けしていきたい」と期待した。

　今後、教育委員会会議での審議を経て、市議会に市立学校設置条例改正案を提出する予定。

(札幌市 2024-12-23付)