仕事のイメージつかむ　札幌屯田北中　職業講話

（札幌市 2024-12-25付）

　札幌市立屯田北中学校（川原明子校長）は１２月上旬、企業を招いて職業講話を開催した。２年生２３８人が参加。企業７社の担当者から仕事のやりがいや魅力などの説明を受け、仕事に対するイメージを膨らませた。

　講話は、２年生総合的な学習の時間に行われるキャリア教育の一環。職業体験の補完として外部講師を招き、働くことのやりがいや大変さ、意義など働くことへの意識付けを図ることを目的としている。

　この日は、福祉や医療、販売などの七つの企業が来校。生徒たちは興味のある二つの講話を聴講した。

　うち代々木アニメーション学院札幌校では、同校入学推進課の奥村友英課長が「エンターテインメント業界の仕事の話」と題して講話。声優やアニメーターなどの制作側の仕事のやりがいや苦労、就労環境について説明した。

　声優は給与が不安定だが、アニメーターは給与が安定しているなど、同じ制作側の仕事でも労働環境に差異があることについて述べた。「大変な仕事ではあるが、エンドロールで自身の名前が載っていることが一番のやりがい」と仕事の魅力を説いた。

　生徒たちは「仕事のイメージをより明確につかむことができた」「アニメ業界に興味があったが、さらに興味が湧いた」などと感想を述べた。

　奥村課長は「作品の本数が増えているが人手が足りていない。興味のある学生を増やしていきたい」と意欲を示した。

(札幌市 2024-12-25付)