札幌市教委が子どもの命を守る連携協力会議開く 緊急時の支援体制議論 現状や課題など確認も
(市町村 2015-09-28付)

市教委子どもの命を守る会議
札幌市教委子どもの命を守る会議

 札幌市教委は九月中旬、市教委で「札幌市子どもの命を守る連携協力会議」を開催した=写真=。関係機関や団体など関係者二十一人が出席。市内の子どもの現状や課題を確認したほか、緊急時の支援体制について意見を交換した。

 子どもの自殺防止に向けて、学校や子ども発達支援総合センター、精神保健福祉センター、子ども未来局など、専門機関から助言を得て自殺防止対策を構築していくことが目的。また、自殺未遂や自殺のほのめかし等、子どもの心身に重篤な状況が発生した際の支援体制における課題を共有し、速やかな連携のもと、適切な支援を行う。

 冒頭、事務局が札幌市の子どもの現状のほか、市教委が実施している自殺予防の取組について説明。未然防止や教職員等への研修の充実、早期発見・早期対応、緊急学校支援対策を重点に取り組んでいることを紹介した。

 また、関係機関が情報提供を行い、緊急時の支援体制など子どもたちのため、どんなことができるか意見を交換した。

 このあと、松田昌樹児童生徒担当部長があいさつ。過去に子どもが自ら命を絶つ事案が発生したことにふれ、「前年度から子どもの自殺など重大事態について調査を行う市教委の付属機関を設置している」とこれまでの取組を説明。「市の子どもの命を守り通すため、今後もより一層の協力をお願いしたい」と呼びかけた。

(市町村 2015-09-28付)

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