学テ結果の市全体公表―序列化招かない 公立夜間中学検討着手も 札幌市議会で教育長答弁(市町村 2015-10-01付)
札幌市議会第三回定例会代表質問が九月二十九日、本会議場で開かれた。丸山秀樹議員(公明党)と坂本きょう子議員(日本共産党)が登壇し、「公立夜間中学校の設置」「ふるさと札幌の学び」「全国学力・学習状況調査」等について質疑。長岡豊彦教育長が答弁した。
長岡教育長は、公立夜間中学校の設置について、「文部科学省の設置促進にかかる事業を受託した道教委と連携し、就学希望者の把握や履修状況が様々な生徒たちへの教育方法等の課題について検討に着手した」とし、その必要性についての認識を示した。丸山議員の質問に対する答弁。
ふるさと札幌の学びについては、雪・環境・読書を中心とした札幌らしい特色ある学校教育の中で、ふるさと札幌に対する理解を深める学習を実施しているほか、小学校や中学校で体験学習等を推進していることにふれ、「現在、ふるさと札幌に関する学習の新しい教材づくりなどを進めており、子どもたちが地域への愛着を感じ、主体的に地域にかかわろうとする姿勢を育む学習をより一層充実したい」と話した。丸山議員の質問に対する答弁。
少人数学級の推進については、「児童生徒に対してきめ細やかな指導を行うため、現在導入されている小学校一・二学年および中学校一学年に加え、全学年への少人数学級の拡充が望ましい」との認識を示した。坂本議員の質問に対する答弁。
多忙な教員の労働実態については、教員定数増を今後も国に対して要望していく方針を示した。また、教員の健康管理や勤務実態の改善に向け、現在導入している校務支援システムやスクールカウンセラーの活用等のほか、「運動部活動の特別外部指導者を導入するなど、勤務負担の軽減に向けた取組を進めたい」と話した。坂本議員の質問に対する答弁。
全国学力・学習状況調査については、市全体の平均正答率の数値公表によって都市間の序列化や過度な競争は招かないと判断。「市民や保護者に、より分かりやすく説明する観点から、数値を公表することにした」と説明。学校ごとの平均正答率の数値の公表については、「学校間の順位付けなどが生じる懸念があることから、引き続き公表しない」と明言した。坂本議員の質問に対する答弁。
(市町村 2015-10-01付)
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