幌加内町教育研究会が研究大会 考えを表現できる子育成 菊地教諭が国語の説明文指導(市町村 2015-10-05付)
幌加内町教育研究大会
【旭川発】幌加内町教育研究会(髙木司会長)は九月二十九日、町立幌加内小学校(渡辺幸司校長)で二十七年度教育研究大会を開催した。同校研究主題「読むことの力を高め、自分の思いや考えを表現できる子どもの育成」のもと、国語科で二授業を公開。うち、六年生「伝えたいことをすいせん文にまとめよう〝森林のはたらきと健康〟」(菊地浩之教諭、児童数八人)では、文末表現や助詞、副詞など「つなぎの言葉」をもとに、筆者の考えを読み取る授業を行った=写真=。
同会では、「確かな学びと夢や希望を育む学校教育の推進」「地域の特色を生かした活力あふれる学校教育の推進」を研究テーマに掲げている。
同校は、「読むことの力を高め、自分の思いや考えを表現できる子どもの育成~説明文の指導の工夫を通して」を研究主題に設定。三年計画の一年次に当たる本年度は、説明文全体の構成を理解させる方法の工夫を研究することとした。
具体的には段落ごとの主旨を見つけるため、①説明文の構造を知ることで筆者の考えを読み取る②「~だから…なのです」のようなキーワードに着目させる③時間的な前後関係をとらえさせる④同じ言葉の連続に着目させる⑤接続詞に着目させ、文章の主旨が書いてある頭括・尾括を見つけさせる―の五点を重視した。
二つの公開授業のうち、六年生「伝えたいことをすいせん文にまとめよう〝森林のはたらきと健康〟」では、全七時間のうち、二時間目。本時の目標は、「文末表現や助詞、副詞の使い方から筆者の考えを知り、要約することで森林のはたらきを読み取ることができる」とした。
はじめに、菊地教諭は前時の学習を振り返らせたあと、課題「段落の大切な文を見つけよう」を提示。二~四段落における大切な文を考えさせた。二段落目の文章について、児童は「森林のはたらきが書かれている」などと発表していた。
児童の回答をもとに、菊地教諭は題名にある「森林のはたらき」が大切な文に関係していることを指摘した。その上で、三~四段落において、「これは」「さらに」などの「つなぎの言葉」に着目させ、引き続き大切な文を考えさせた。
まとめとして、菊地教諭は、文の始めか終わりに注目し、「つなぎの言葉」の有無で大切な文を見分けるよう説いた。
公開授業後の全体会では、髙木会長と幌加内町教委の児玉博教育長があいさつ。髙木会長は「授業をもとにした研究交流が小中高連携の一助となれば」、児玉教育長は「工夫を凝らした授業の研究協議の成果を子どもたちに還元してほしい」と呼びかけた。
このあと、研究概要説明や研究協議を行った。
(市町村 2015-10-05付)
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