仮称「算数にーごープロジェクト」 28年度からモデル事業 小学5・6年で少人数指導
(市町村 2015-10-13付)

 札幌市教委は、二十八年度から小学校五・六年生を対象に少人数指導の充実を図る仮称「算数にーごープロジェクト」モデル事業に着手する。算数学習への意欲や論理的思考力を高めるため、非常勤講師を配置し、個に応じた手厚い指導をするもの。二十八年度から二年間モデル事業を実施して、非常勤講師の導入方法や実施内容を検証。検証の結果を踏まえ、三十年度から本格実施する予定で、三十一年度には小学校全校で事業を進める方針だ。

 市教委は、算数について小学五年生からは小数や分数、割り算などつまずく要素が多く、一度つまずいてしまうと今後の学びに影響すると分析している。このため、課題探究的な学習の充実の一環として、仮称「算数にーごープロジェクト」事業を計画。小学校五・六年生を対象に、個に応じた指導を充実させることによって、算数学習への意欲や論理的思考力を高めることを目指し、二十五人程度の少人数指導を進める。

 推進に当たっては、二十八年度から二年間、モデル事業を実施する。二十八年度は五校程度のモデル校を選定し、非常勤講師を三人程度派遣する。二十九年度は、非常勤講師を六人ほど配置し、モデル校十校程度で指導する予定となっている。

 市教委では、モデル校において、児童への意識調査や教員の振り返り、保護者の声などを集約するほか、非常勤講師の導入方法などを検証。その結果を踏まえて、三十年度から本格実施する予定となっており、三十一年度までに全小学校で導入できるよう、取組を進める考えだ。

(市町村 2015-10-13付)

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