帯広市が第一回総合教育会議開く　教育大綱、次代担う人づくりを　市教育計画に基づき策定

（市町村 2015-07-27付）

　【帯広発】帯広市は七月上旬、市役所で総合教育会議の初会合を開いた。米沢則寿市長、八鍬祐子教育長ら六人が出席し、教育大綱を決定。基本目標に「次代を担う人づくり」「ともに学びきずなを育む地域づくり」を掲げ、知識・技能や豊かな心、健やかな体の調和のとれた自立した人づくりや、北国らしい文化やスポーツを通じて人々が集い、にぎわいや交流を促進する地域づくりなどを進めていくことを確認した。

　初会合には、米沢市長、八鍬教育長をはじめとする構成員六人が出席した。

　はじめに、米沢市長があいさつ。少子高齢化が進む現状についてふれ、「社会経済の持続的な発展に向け、国民一人ひとりが豊かな知識や経験を蓄え、もてる力を最大限に発揮していくことが求められる」と指摘。「この会議をより良い教育のため“未来志向の掛け合いの場”にしていきたい」と呼びかけた。

　続いて、同会議の運営要綱について報告したあと、教育に関する大綱について協議し、決定した。

　教育大綱については、二十二年度に制定した市教育計画に基づき、策定した。

　基本目標に、①次代を担う人づくり②ともに学びきずなを育む地域づくり―を設定。①では、知識・技能や豊かな心、健やかな体の調和のとれた自立した人づくりと風土によって培われてきたおおらかな気風や進取の精神を受け継ぎ、人間を尊重し自然と共生する人づくりを進める。②では、学びを通じてふるさとを再発見しながら、人と人とがつながり、ともに役割を果たしていく協働の地域づくりや、北国らしい文化やスポーツを通じて人々が集い、にぎわいや交流を促進する地域づくりなどを推進していくとした。

　その上で、「学校・家庭・地域の連携」「教育を支える人材の育成」「教育環境の充実」「教育機会の確保」「より良い教育のための仕組みづくり」を基本目標を実現するための基盤づくりとして位置付け、教育の取組を支える基盤をより一層強固にする取組を進めていく方針を固めた。

(市町村 2015-07-27付)