札幌市が食育推進会議開く　栄養バランス良い食事に　新規にお弁当プロジェクト実施

（市町村 2015-07-30付）

２６年度事業と今後の方向性について説明

　札幌市の食育推進会議が二十一日、市内ＷＥＳＴ１９で開かれた＝写真＝。保健所の担当者などが食育にかかわる二十六年度の事業と今後の方向性について説明。二十七年度新規事業として中学生・高校生など若い世代が栄養バランスの取れた食事ができるよう、お弁当のレシピを募集する「札幌市お弁当プロジェクト」などに取り組むことを説明した。

　同会議は、札幌市食育推進会議条例によって、市長の付属機関として設置されているもの。委員は、食育に関する有識者委員と公募による市民委員で構成され、食の安全や健康、食教育などの「食育」について審議を行っている。

　札幌市保健福祉局の館石宗隆医務監のあいさつのあと、二十六年度食育事業について保健所の担当者らが報告した。

　保健所では二十六年度事業のほか、札幌市民の食生活の現状と課題について説明。札幌市の児童生徒の朝食摂取について、小学五年生で一五・四％、中学二年生で二三％、高校二年生で一八・六％が朝食をたまに取らなかったり、全くとらなかったりという状況になっていることを報告したほか、主食・主菜・副菜がそろわず、栄養バランスが良くないことも強調した。

　二十七年度食育事業計画では、新規事業として「野菜を多くうす味で」をスローガンに生活習慣病予防のため、野菜摂取量の増加と減塩を図る取組のほか、市内の中学生・高校生にバランスの取れた食事ができるよう、お弁当のレシピを募集する「札幌市お弁当プロジェクト」などを説明した。

(市町村 2015-07-30付)