江別市通学路安全実践委が初会合　合同点検の方針共有　モデル校での取組推進へ

（市町村 2015-07-30付）

文科省委託「北海道実践的安全教育モデル構築事業」の一環

　江別市通学路安全対策実践委員会は二十二日、市教育庁舎で初会合を開いた＝写真＝。文部科学省の新規委託事業「北海道実践的安全教育モデル構築事業」について、モデル校が東野幌小学校（高森幸代校長）、大麻泉小学校（前田敦志校長）に決定したことを報告。学校・保護者・市教委などが行う、通学路の合同点検の取組に関して説明した。　

　同委員会は、通学路を点検する時期や頻度などについて意見交換を行うとともに、モデル校で同事業を効果的に実施することを目的に設置。この日は、委員十八人が出席した。

　はじめに、江別市教委の斉藤俊彦教育部長があいさつ。「通学路交通安全プログラムに基づき、対策を推進していく」と述べ、通学路安全確保に関する取組の方針について、合同点検の実施と実施後の効果を把握し、対策の改善・充実を行うと説明した。

　このあと、担当者が事業について説明。両校がモデル校となった理由として、東野幌小に関しては、南大通りが開通したことによって、学校近隣における交通量増加などの変化があったためとした。大麻泉小に関しては、通学路の交通量が多いほか、安全マップの作成・配布など、以前から交通安全への取組が熱心であったことを挙げた。

　引き続き、通学路合同点検の実施に関して説明した。取組の流れは、

　①調査「アドバイザーを中心とした、ワーキンググループによる事前調査の実施」

　②開発「調査結果を受けて、実践委員会が合同点検の実施方法を検討し教育手法を開発」

　③実践「実践委員会主体の合同点検の実施、開発した交通安全教育の実施」

　④評価「実践委員会において合同点検および交通安全教育の取組の検証・次年度への成果反映」

―の四つの段階を踏む。

　このあと、北大大学院工学研究院の中辻隆名誉教授が「通学路での交通安全」と題して講話を行った。

(市町村 2015-07-30付)