小樽市教委ネットパトロール体験会　トラブルの対応策学ぶ　ＳＮＳでのいじめ等認識

（市町村 2015-07-31付）

小・中学校の担当教員など４０人が参加

　【小樽発】小樽市教委は二十八日、小樽市立菁園中学校でネットパトロール体験会を開催した＝写真＝。小樽市小中学校情報モラル対策委員の藤田繁範稲穂小学校事務主幹が講師を務め、ネットトラブルやその対応策などを講義。市内小・中学校のネットパトロール担当教員ら約四十人が参加し、ソーシャルネットワークサービス（ＳＮＳ）でのいじめの現状や問題点等を認識するとともに、子どもたちへの適切な対応について理解を深めた。

　同講座は、インターネット利用の低年齢化が加速していることを受け、子どもたちへの適切な対応や情報モラル教育の充実を図るため、教員がネットパトロールの知識・技能を習得できるよう、毎年実施しているもの。

　はじめに、藤田氏がインターネット上のトラブルについて講義。無料対話アプリ「ＬＩＮＥ」や自身の発言や写真を投稿できる「Ｔｗｉｔｔｅｒ」を介したいじめ、オンラインゲームによる高額な課金、動画共有サイトによる個人情報の流出などが増加傾向にあることを説明した上で、「情報の真意の判断がつかないまま、安易に様々な情報を不特定多数に拡散・共有できてしまう」とネット利用の危険性を指摘した。

　このあと、パソコンを使用してＳＮＳに投稿された文面や写真などから利用者が投稿した場所を特定できる専用のアドレスや検索方法のほか、生徒児童が情報交換する掲示板を紹介。「匿名での投稿であっても、簡単に個人情報が特定されてしまう。ＧＰＳ機能やセキュリティーソフトなどの知識のほか、管理方法や運用ルールについてもしっかりと考えるよう指導してほしい」と呼びかけた。

(市町村 2015-07-31付)